執筆始め25

小説を書き上げることができるようになると、「一つのハードルを飛び越えた」といってもいいだろう。それが自信になり、それまで簡単にあきらめていた自分を、「何だったんだろう?」と思うようになるかも知れない。その時になって、改めて、「ハウツー本」を読んだらどうだろう? 以前は、「自分には小説は書けない」という気持ちがある中で読んだものだから、真剣に見ることができなかったのではないだろうか? 「できるかどうか分からない」と実際に思っていたとすれば、その時点で「ハウツー本」というものを見ることが、本当に自分のためになるのか? ということを思ってしまうからではないだろうか? だが、ハードルを自分で超えたと感じた時点で、もう一度同じ本を見ると、「違って見える」ということを実感できる分だけ、前とは違った感覚になるというものであろう。(つづく)