執筆始め23

少し前回は、「小説を書き上げること」というものを、マイナスイメージで書きましたが、それは、ネガティブな発想ではないということも言えるような気がします。しかし、最後まで書き上げるということは、決して悪いことではなく、「初志貫徹」というものがあって、悪いことというのは、そんなにあるものではない。最初から、悪いことだと分かっていることに関しての、「初志貫徹」というのは悪いことではあるが、あとから気づいたことで、やり直しがきくものであれば、それは、悪いことではないともいえるかも知れない。最後までするには、そこまでに何度もターニングポイントがあったはずで、特に目の前がゴールという時、「百里の道は九十九里を半ばとす」という言葉だってあるではないか。それも一つのターニングポイント、それは年輪のように、たくさんあればあるほど、経験として、先に進むうえで、大きな力として、成り立っていくものではないだろうか?(つづく)