執筆始め12

少し書けるという気持ちになった時、気分的に気が楽になったのか、余裕ができたというのか、今度は本屋に行って、「小説の書き方」なる、いわゆる「ハウツー本」を買ってきて、読んだりしていました。時代は、まだ、インターネットどころか、パソコンも普及していない時代でした。本屋にはいくつものハウツー本があり、中には、「新人賞の取り方」などというのもありましたね。どの新人賞はどういうジャンルがいいとかですね。もちろん、あの頃はまだまだ新人賞は少なく、大手出版社の数社が応募しているくらいで、あとは、地域のものが少しあったくらいですかね? 今は毎月ジャンルごとにとかに分かれた新人賞のようなものが結構増えてきましたが、当時は、本当に少なかったです。それでも、まだ小説を書くというのが、マイナーな趣味だったことと、「書くことのハードルが高い」ということで、皆、敷居が高かったということでしょうね。(つづく)